羽生にブレーキをかけなかったオーサー・コーチの“言い分”

公開日: 更新日:

「彼は常に出場したいと言っていた。そこまで強い覚悟を持っている彼に(出場を)反対することはできなかった」

 故障を抱えながら、フィギュアスケートのグランプリシリーズNHK杯に強行出場した羽生結弦(19)についてブライアン・オーサー・コーチ(52)が重い口を開いた。

 昨1日、著書の刊行を記念して都内で会見したオーサー・コーチ。地元選手と接触して負傷した11月の中国杯を終えてから、羽生とはメールでやりとりしていたそうで「恐らく回復には時間がかかると思っていた。『常に体の調子には耳を傾けなさい』と言い続けていた」と語った。

 同コーチはNHK杯で直前の非公開練習まで出場の可否を決めかねていた羽生に、出場と欠場の2つの選択肢を与えたが「彼は出場すると強く主張していた。『自分の心の中の声が出たいと言っている』と話していた」と、最終的には本人の意思を尊重したと話した。

■怪我の影響を考慮してプログラムをシンプルに

 羽生は中国杯でのアクシデントで、頭部挫創、左大腿挫傷、右足関節捻挫などの重傷を負った。「(だから)ジャンプの回数を減らすなど、シンプルなプログラムにした」とオーサー・コーチは言ったが、結局、ジャンプ失敗などもありNHK杯は4位に終わった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出