兵役法違反で告発された韓国・裵相文 リオでは松山の強敵に
米ツアーに参戦している韓国の裵相文(28=世界ランク79位)は2日、大邱地方兵務庁から兵役法違反容疑で告発された。軍入隊対象者の裵は、米国滞留許可期間を越えているため、「1月31日までに帰国せよ」と通告されていたが韓国に戻らなかった。
裵は08年から2年連続で韓国ツアー賞金王となり、11年は日本ツアーでも賞金王。12年から主戦場を米ツアーに移し、すでに2勝している。今年の初戦(ヒュンダイ・チャンピオンズ)では、20アンダー、3位タイだった松山に2打差の6位という成績だった。
徴兵制がある韓国では、一般に19歳から29歳までの男子は2年間の兵役義務がある。裵は昨年28歳となったが、まだ兵役義務を果たしていない。韓国事情に詳しいジャーナリストの太刀川正樹氏が言う。
「裵選手と同じ年の金庚泰は、06年アジア大会の団体戦と個人戦で金メダルを獲得し兵役を免除された。裵選手はこれまで徴兵による軍入隊を延期してきました。今回兵役法違反の疑いで告発され、帰国し、軍に入隊することになるでしょう。ただし、“38度線”(北朝鮮との休戦ライン)に配置されるわけではない。軍直轄のゴルフ場などで仕事をするのではないか」