“ベスト”は西武? プロ野球は二軍寮が劣悪なほど若手成長
広島やヤクルトの二軍寮は近年改修したばかりとあって、施設は豪華だ。ただし、こちらも周囲には飲食店すら見当たらず、野球以外にすることがない。西武、日ハムと同様に若い選手が伸びている印象が強いのは、寮の所在地とは無縁ではなさそうだ。
一方、「若手が伸びない」と言われている阪神はどうか。二軍選手が暮らす「虎風荘」のある鳴尾浜は、海に程近い埋め立て地にある。移動に不便とはいえ、少し足を延ばせば大阪や神戸といった日本有数の繁華街も近い。そこで遊び歩いているから若手が育たないのか?
「事実は逆です。実績のない若手が繁華街で遊び歩いていると、街中でもファンから『結果も出えへんのに、遊びだけは一丁前やな』と嫌みを言われますから」(地元放送関係者)
今後、さらなる若手の飛躍が期待されるのがソフトバンクだ。
「西戸崎合宿所」は半島の先端部にあり、繁華街とは博多湾を挟んだ僻地にある。車ならそれなりの距離があるが、西戸崎港からは定期便が出ており博多港までわずか15分。博多の町にも簡単に出ることができた。ある球団OBは「それも今春までのこと」と、こう話す。