日本選手権でトラック2冠 成長株の大迫に“決勝進出”期待
大迫の早大時代の恩師で、米国留学をバックアップした、現住友電工陸上競技部監督の渡辺康幸氏が、大迫の可能性についてこう語る。
「1万メートルのレースは、おそらく先頭のケニア選手2、3人にエチオピア選手が加わり、ファラーやラップがそれに続く。大迫はその後ろの集団につく展開になるでしょう。5000メートル以降の上位陣のスピードの上げ下げについていけば、8位は狙えます。大迫は、『世界のトップと一緒に練習していることが一番大きい』と言ってます。彼らのスピードを肌で感じ、日々課題に取り組んでいる。体つきや下半身の筋力も学生の頃とはまるで違います。8位でも立派な成績ですが、世界の上位選手の実力などを見るとそれ以上の順位を求めるのは厳しい。5000に関しては決勝(15人)に残れば、それこそ快挙です」
話題の短距離より、ちょっぴり期待がもてそうだ。