メジャー仕様意識 日ハム大谷が狙う“40発打法”の落とし穴
■目指すはメジャー仕様
大谷は投手として、昨季から左足を踏み出す際の歩幅を広げた新フォームの習得に取り組んでいる。昨年は自身のもつプロ野球記録を更新する165キロをマークしたが、今季はさらに球速を上げたい。要するに本人はとにかく速い球を投げ、打球を遠くに飛ばすことにこだわっているようなのだ。
「投打ともメジャー仕様にしたいのでしょう。それが自身のレベルアップにつながると考えているのではないか」とはOB氏だ。
「大谷は昨年11月のWBC強化試合で、右中間上段に特大の本塁打と、ドームの天井に吸い込まれる二塁打を放った。使用したボールはメジャー公認球と一緒で、プロ野球の統一球と比べて打球の飛距離は出ない。いわば飛ばないボールをあそこまで飛ばしたのは大谷くらいでしたが、メジャーの一線級投手は球速も球質も球のキレもケタ違いですからね。彼らが相手でも通用する打撃を身に付ければ、プロ野球でもいま以上の成績を残せるし、ひいてはチームの勝利につながると思っているのでしょう」
とはいえ、飛距離アップを狙った打撃改造は、もろ刃の剣ではないか。