14位で来季出場権獲得も…鈴木愛の課題は“引き出し不足”
■メジャーでは「技術の引き出し」が求められる
鈴木は日本ツアーでは平均パット数が昨季1.74、今季1.72とランクトップ。その鈴木でさえ雨が降ると重くなる本場リンクスのグリーンにてこずった。反省点はグリーンだけではない。
「ショートゲームの精度を上げる必要がある。下が硬くてウエッジが使えなかったが、アプローチのバリエーションを増やさなければいけないと思う」とも言った。
メジャーでは、国内ツアーよりも技術の引き出しが要求され、簡単にプレーさせてくれないことを鈴木は痛感したはずだ。
メジャー初優勝のキム・インキョン(29)は2バーディー、1ボギーの71とスコアを伸ばさなかった。スタート時は2位に6打差をつけており、無理して攻める必要はなく、守るゴルフに徹したからだ。守って逃げ切ることは、精神力の強さを物語っている。
インキョンと鈴木との差は9打もあり、2ケタアンダーパーは13選手もいた。さらに、この日は地元英国のJ・E・シャドフ(29)が最終日に5連続を含む8バーディー、ノーボギーの64と爆発してトップを猛追した。下位から優勝争いに加わるには、バーディー量産が不可欠なのだ。