「便秘」はビタミン不足で起こる? B1を多く取る人は20%リスク低下
「便秘」というのは、赤ちゃんから高齢者まですべての年齢の方を苦しめる症状です。基本的には命に関わるような病気ではありませんが、硬い便が腸を塞いでしまうと、手術が必要となることもありますから、決して軽く見るべきではありません。
何よりスムーズに排便がないというのは非常に不快で、日常生活にも大きな影響を与えるため、改善するべき症状であることは間違いないのです。また、便秘が続くことが、糖尿病など他の病気と関連するという指摘も複数あります。
このように改善するべき便秘ですが、生活改善や便秘薬の使用など治療法はあるものの、便秘を完全に治すという方法は残念ながら見つかっていません。
食事が便秘と関連があるという指摘は以前からあり、食事の内容によって便通の状態が変わることは、みなさんの実感としてもあると思いますが、意外に食事の栄養素と便秘との関連は、まだ解明されていない点が多いのです。
今年の消化器学の専門誌に、ビタミンB1の摂取量と便秘との関係を調べた論文が掲載されています。アメリカで1万人以上の住民を調査した結果、ビタミンB1をたくさん摂っている人は、あまり摂らない人と比較して、便秘になるリスクが20%低下していました。 便秘の一部は、ビタミン不足が原因であるのかもしれません。