パの4番はなぜ中田翔? オールスター第1戦での違和感
一方、パ・リーグ第1戦のスタメン4番は日本ハム・中田翔。正直、少しモヤッとした。今季ここまでホームランダービートップは西武の若き4番・山川穂高で、2位はソフトバンクで4番や3番を打つことが多い柳田悠岐。しかも2人はファン投票選出でもあるわけだが、彼らを差し置いて4番に座ったのが監督推薦の中田なのである。
もちろん、今季前半戦の中田は打率.264、17本塁打と一定の成績は残しており、知名度や実績もそれなりにある。先述の山川は実績に乏しいため、まだまだ4番の貫禄には届かないという判断なのかもしれない。
しかし、それなら柳田はどうなる。実績や知名度、選手としての格も「パの4番」にふさわしいと思うのだが、実際は2番だった。柳田の走攻守そろったプレースタイル的に、4番より2番が似合うということなのか。
現代の球界では、4番よりも2番や3番にポイントゲッターを置いたほうが、戦術としては効果的であるという論調も浸透してきた。だけど、オールスターから真剣勝負の色が薄れてきた今だからこそ、戦術よりも顔見せ興行的な打順を求めたくなってしまう。
その意味で、中田がパの4番なのはどうなのだろう。考えれば考えるほど、不思議な選手だ。