理事長に「テメー!」罵倒ばかりの貴乃花に親方衆ドン引き
他人の意見に反論する権利は誰にでもあるし、話の腰を折られて面白くない気持ちもわかる。その場合、普通ならば「対話」というプロセスがあってしかるべき。ところが、貴乃花はいきなり一足飛びどころか二足も三足も飛んで、「罵倒」という手段に出る。
それでなくとも、貴乃花は自分の言葉で相手と話し合うことができない。少しでも気に入らないことがあれば、大声を張り上げてドーカツする。ある親方は「顔と顔を10センチくらいの距離に近づけて、ものすごい形相でにらまれたこともある」と話す。ヤクザでもしかるべき地位の人ならこうはしない。これではまるでチンピラヤクザではないか。
16年に大阪で行われた理事会では、宗像元外部理事とともに、執行部を糾弾。といっても、マトモに意見をぶつけたわけではない。宗像元理事の尻馬に乗って、「そうだ、そうだ!」とダミ声で怒鳴っていただけだ。逆に話し合いの席や、自分が攻められる立場に回ると「はい」「いいえ」「別に」くらいしか言えず、切羽詰まると「それは弁護士に……」と、逃げ回るのが常だ。
人と理詰めで話せないのだから、組織改革などできるはずもなかったのだ。