大迫傑が明かした ナイキの環境と日本マラソン界の未来
「特別なことをしていないことに一番驚いた。シンプルで普通のことしかしていない。ただ、それを継続してやっているんだなというところに、やっぱりそこが大事なんだなと気付かされました」
その一方で、個々の意識に違いがあるという。
「全員が100%一致するかは分からないけど、みんなが同じような意識とモチベーションでやっている。そこが僕に合っているのかなと。(周囲から)足も引っ張られないですし、常に上を目指して挑戦し続けられる環境がある。やる練習はそんなに日本と変わらないと思うんですけど、あえて違いを挙げるとしたら、より意識の高い人たちの集団というところ。もちろん仲は良いけど、ビジネスライクというか必要以上に群れない」
日本の長距離界は「駅伝至上主義」といわれる。だからなのか、実業団に進んでマラソンに転向した多くの選手が伸び悩み、世界との格差は拡大する一方。男子マラソンの五輪メダルは92年バルセロナ(森下広一=銀)が最後だ。日本の陸上界は根本的に変わるべきなのか。
大迫は言う。