来春独立の報道も…稀勢の里が直面する弟子集めのイバラ道
■最大手は「日大閥」
人脈といってもさまざまだが、大相撲の場合は政治家さながらに「学閥」と「地縁」が重要になる。
学閥といえば、真っ先に挙がるのが相撲強豪校として知られている日大だ。
横綱輪島や大関琴光喜を輩出した相撲名門大学で、現在は十両を含めた関取に遠藤をはじめ、10人の力士がいる。中でも幕内の遠藤、大翔丸、大奄美はいずれも追手風部屋所属だ。
「追手風親方(元前頭大翔山)自身が日大出身ですからね。相撲部名誉監督かつ日大グループのドンである田中(英寿)理事長に可愛がられていることもあって、日大の有望力士が多く在籍している。一方、境川親方(元小結両国)も日大OBだが、こちらは田中理事長に嫌われており、日大出身力士はゼロ。その代わり、日大時代の後輩が相撲強豪校の埼玉栄で監督をしており、そちらの人脈で埼玉栄から大関豪栄道や妙義龍を獲得している。これも学閥でしょう」(前出の親方)
そこへいくと、稀勢の里は中卒で角界入りした叩き上げ。学閥にはまったく縁がないから、こちらは期待できない。