ルール改正で期限が7月末に 一本化されたトレード戦線の裏
■腰掛け移籍
7月末トレードで動く大物は、オフにFAとなり3カ月限定の短期移籍になることが多い。
■主役は投手
多くの球団が野手より投手を欲しがる。投手は野手より故障リスクが高く、この時期になるとローテやリリーフの主力に故障者が何人も出ていることが多いからだ。今年動く可能性がある大物はバムガーナー(ジャイアンツ)、ストローマン(ブルージェイズ)、バウアー(インディアンス)、イエーツ(パドレス)、S・グリーン(タイガース)、F・バスケス(パイレーツ)、レイ(ダイヤモンドバックス)、ジェネット(レッズ)らだ。内野手のジェネット以外はすべて投手だ。
■ルール違反が横行
多くはGM同士の電話交渉で決まるドタバタ・トレードである。選手に対する事前調査が行われないまま成立するため、GMの中にはルールで定められた故障リスクに関する情報を相手球団に伝えず、きずものをつかませる者もいる。2016年7月のトレードでは、パドレスから他球団に移籍した2投手が相次いで故障。それによりパドレスのプレラーGMが故障リスクに関する情報を隠してトレードしていたことが発覚。MLBから30日間の職務停止処分を受けた。