コーチには2種類の人種 信用できるのは「進言」するタイプ
■ラグビー日本代表の強さの一端
長谷川さんは間違いなく、後者だろう。サントリー、ヤマハでコーチとして仕えた清宮監督(現日本ラグビー協会副会長)とは、「目指すところは一緒で、後腐れもなにもない」と前置きしながら、「しょっちゅう衝突したし、ケンカしました」と言っていた。日本代表のジョセフ監督は、スクラムのことに関してはすべて長谷川さんに一任、「本当に一度もなにか言われたことはなかったです」というから、ジョセフ監督もたいしたもの。長谷川さんの理論、指導力を信頼していたからこそだろうが、そんな監督とコーチの関係にも日本代表の強さの一端を見た気がした。