今季グチャグチャ渋野日向子…データが示す大不振の原因
別のツアー関係者が言う。
「今年初めて参戦した米ツアーは、会場ごとに芝質が違うのでパットのタッチが合わず、プレーのリズムをつくれなかった。渋野といえば、昨年の全英で見せた攻めのゴルフや、ボギーを打っても、すぐにバーディーで取り返すバウンスバックが代名詞なのに、今はパットを含めたショートゲームに対しての怖さがあるのだろう。予選落ちのスコアを気にしてのプレーになっているから、おそらく競り合いになってもライバルはビビらないでしょう。比べたら怒られるでしょうが、かつてのジャンボ(尾崎将司)は海外の難しいコースでボロボロになって帰国しても、国内ツアーではすぐに勝った。だから井の中の蛙と揶揄されたものだが、自信を失い、怖さを知った渋野が現状を打破するのは思っている以上に厳しいかもしれません」
データにもショット、ショートゲームの不振がよく表れている。今季国内の2試合は、パーオン率65.27%(昨季70.75%)。パーオンしないホールでパーか、それよりいいスコアで上がるリカバリー率56.00%(同64.46%)。バウンスバック率にいたっては7.14%(同26.06%)と軒並み数字を落としている。
今週の舞台はフラットな林間コースで予選落ちの心配もない。渋野にとっては真価が問われる大会だ。