東京五輪は真夏日続き、ジョコが試合時間の変更要求…海外選手が酷暑開催強行の犠牲者に
〈この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である〉
東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の「立候補ファイル」には、こう書いてある。よくもまあ、デタラメを世界に発信できたものだ。
真夏日となった25日都内の最高気温は34.4度。連日、34度(23日)、34.4度(24日)と猛暑に近い真夏日が続き、〈理想的な気候〉とは程遠い。案の定、選手からは暑さ問題に不満が続出している。
24日にテニス男子シングルス初戦を終えた世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は「あまりの暑さと湿気、よどんだ空気が負担となっている」として、試合時間の変更を要求。同2位のダニル・メドベージェフ(ROC=ロシア五輪委員会)も「最悪な環境だ」と苦言を呈した。
暑さのせいか、25日は大波乱が相次いだ。女子テニス世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)が格下相手に初戦で敗退。金メダル候補と目されていたスケートボード男子ストリートのナイジャ・ヒューストン(アメリカ)も7位に沈んだ。