著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神は14年以来の5部門タイトル獲得 個人成績に見える日本人優位の傾向

公開日: 更新日:

 3人とも、それぞれのチームがドラフトで獲得して、その後もしっかり育成した生え抜きの日本人スターである。

 それにしても、今季の個人打撃成績は日本人の活躍が目覚ましい。打率ランキングは両リーグともにトップ10入り全員が日本人で、30本塁打以上の打者(セ4人、パ1人)、100打点以上の打者(セ3人、パ0人)も全員が日本人だ。セでは先述の鈴木、村上、岡本の他に山田哲人ヤクルト)が34本塁打、101打点とさすがの成績を残し、パではオリックスを優勝に導いた2人の主砲、吉田正尚(首位打者)と杉本裕太郎(本塁打王)の活躍が目立った。外国人選手で今年それなりの成績をおさめたのはDeNAのオースティンとロッテのレアードだが、それでも際立った成績はひとつも残せなかった。

 この日本人優位の傾向だが、実は投手成績にも表れている。セ・パともに規定投球回数に到達した投手(セ9人、パ14人)は全員日本人。つまり今季の先発投手は日本人が完全優位で、中でもオリックスのエース・山本由伸は両リーグ通じて圧倒的な成績を残した。

 この傾向は喜ばしいことかもしれないが、外国人選手の爆発力もプロ野球の醍醐味だけに、少し物足りない気もする。幼いころにバースやクロマティ、ブーマー、リー兄弟などに胸を躍らせた自分としては、憎らしいほど圧倒的なパワーを持つ新たな外国人選手の出現にも期待したい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった