『自律神経を整える「あきらめる」健康法』小林弘幸著
決してあきらめずに頑張ることが美徳とされている風潮がある。しかし、このような考え方が心身の健康を害することもある。
あきらめないということは、物事にこだわるということであり、それが実現できないとき悔しさや怒り、悲しみといったストレスに襲われてしまう。すると、自律神経がバランスを崩し、さまざまな不調をもたらすのだ。そこで本書は、あきらめる生き方を推奨する。例えば、期日の迫った仕事があるとする。多くの人は徹夜で頑張ろうとするが、“明日やろう”とあきらめてしまおう。この瞬間、緊張状態から解放された自律神経のバランスが整い、血液循環や呼吸、代謝なども整ってくるそうだ。
あきらめる勇気を持つことが、健康への第一歩だ。
(KADOKAWA 781円)