「虹いろ図書館のへびおとこ」櫻井とりお著
「虹いろ図書館のへびおとこ」櫻井とりお著
転校生のほのかは、同じクラスのかおり姫に誘われ、町の図書館に「へびおとこ」を見に行く。へびおとこは図書館の職員で、顔の半分が緑色で皮膚はごつごつして恐竜の皮みたいだった。
帰り道、かおり姫の機嫌を損ねたほのかは、翌日からいじめの標的になってしまう。学校に行けなくなり、毎日を図書館で時間をつぶすほのかのことを、へびおとこのイヌガミさんや他の職員も気づいているようだが、何も話しかけてこない。
やがて、あることをきっかけにイヌガミさんのお手伝いもするようになったほのかだが、ある日、ほのかのクラスが全員で図書館にやってきた。イヌガミさんに導かれ、バックヤードに隠れると、そこには見知らぬ男の子がいた。
人気シリーズ「虹いろ図書館」のはじまりの物語。
(河出書房新社 891円)