「幽霊恋文」赤川次郎著
<幽霊シリーズ最新刊>
警視庁捜査1課の警部・宇野に、恋人の夕子の友人・咲からある相談事が持ち込まれる。亡き恋人の悟から手書きのラブレターが届いたというのだ。2年前、咲は自分の誕生日にホテルを予約して悟を招待したが、悟は、乱入してきた男に刺されて殺されてしまったという。妻の浮気を疑った男が、部屋を間違えたらしい。ラブレターは「君を迎えに行く」と殺人予告とも読める内容だった。宇野と夕子は、悟の母親・聡子に会いに行く。息子を失った聡子は、まだ咲を憎んでいるようだった。数日後、宇野は夕子から咲が消えたと連絡を受け、彼女の自宅へ駆け付ける。(表題作)
刑事と女子大生のコンビが活躍する幽霊シリーズ最新刊。
(文藝春秋 848円)