仲村トオルの《面白い演技》を若い視聴者は知らない…「飯を喰らひて華と告ぐ」はポスト「孤独のグルメ」に?
実際の放送分は12分という短さなれど、しっかりと「一香軒」を訪れる客の感情の動きが描かれている。ある脚本家は「放送時間の短さに加え、1話完結なので視聴者も気軽に見られます」とこう続ける。
「最近は配信や録画でドラマを倍速で見る人が増えていますが、12分となると《倍速にするほどでもない》とそのまま視聴する人も多いそうです。ほとんどの役者さんは《倍速で見ている》と聞くとガッカリしますけど、そういう意味でもこのドラマは俳優陣にとっては腕の見せどころかも。『飯を喰らひて』の好評ぶりを見て、他局でも“短めドラマ”の制作が加速するのでは」
■50代、60代にとって仲村トオルは、あくまで「あぶない刑事」の“トオルちゃん”
レビューサイトでも《お手頃サイズ》《サクッと見られて笑える》といったコメントが目立つ一方で、中には《仲村トオルってカッコいいだけじゃなくて、面白い演技もできるんだ》なんて書き込みもチラホラ。
「そういう感想を持つ若い世代の視聴者は多いんでしょうね。最近の仲村さんは《イケオジ》として名前が挙がる代表格ですし、スーツをビシッと着こなすダンディーで渋い役柄が多い。とはいえ50代、60代にとって仲村さんは、いつまでも『あぶない刑事』の“トオルちゃん”なんですけどねえ」と話すのは、芸能ライターのエリザベス松本氏だ。