心当たりのある人は注意…だから、あなたの血圧は下がらない
「手術で腫瘍を切除すると、頑固な高血圧が治ります」
【適切な薬ではない】
桑島医師によれば、高血圧には「パンパン型」と「ギュウギュウ型」がある。
「血中の塩分(ナトリウム)が増えると、それを薄めようとして水分が血管に入り込む。すると心臓は、その過剰な水分を腎臓から尿として押し出そうとして、血管がパンパンに腫れることで血圧が上がります。これが、パンパン型です」
一方、ギュウギュウ型は、血管を締め付ける物質が増えたために、血液が勢いよく血管の中を流れて血圧が上がる。
「いずれも高血圧を招くのですが、適する薬が違います。パンパン型は利尿薬やCa拮抗薬で、血中の水分量を減らす。ギュウギュウ型は締め付けた血管を広げる血管拡張薬が適しています」
パンパン型は60代以降に、ギュウギュウ型は40~50代に比較的多く見られる。最初はギュウギュウ型でも、加齢とともにパンパン型に変わることもある。薬が効きづらくなってきたら、自分の「型」と薬の相性を調べるべきだ。