がん宣告された時から始まる「心の緩和ケア」5つのコツ
心の緩和ケアをよりよいものにするコツは5つあるという。
【1】心のサインを知る
「気持ちのつらさは、検査では測れません。日頃から心がつらい時のサインに注意し、知っておく。私の場合は、忙しくてしんどくなると、机の上をきれいに掃除してからでないと仕事をできない。そうなった時は、自分はしんどいんだと自覚し、あえてペースを落とす。気持ちがつらくなる時の前触れを知れば、対処しやすくなります」
【2】だれにでもよいので伝える
「不安や心配で心がつらくなるのは、重い病気にかかった人すべてが経験すること。がん医療に関わるすべての医療者が、心のつらさに対応するルートを知っています。がん患者さんから『精神疾患ではないのですが、いいですか?』と質問されますが、総合病院で働いている精神科医は、心のケア全般の専門家なので、どうぞ安心して相談にいらしてください」
【3】)睡眠の症状をまず伝える
「心のつらさの最も敏感なサイン。すべてのつらさは睡眠障害を伴います。眠れない、何回も起きるなどは、心のつらさの程度を表します。気合で眠るので睡眠薬は不要という患者さんがいますが、気合では眠れません」