【バレエ外来】 永寿総合病院・整形外科(東京・上野)

公開日: 更新日:

「ダンサーはオーディションや公演があると痛くても我慢してしまう。その気持ちはよく分かりますが、早く診察を受けることが大切です。治療の開始が遅れれば、それだけ治る時間が長引いてしまいます」
 治療は、まず内服薬や注射などで痛みや炎症を抑え、問題となる動作の制限が重要になる。練習は完全に休む必要はなく、練習の工夫をアドバイスする。保存的療法で改善されない場合は、手術での根治を検討する。
 手術はできる限り、術後の痛みの少ない関節鏡下手術で行っている。患部に2~3カ所、小さな孔を開け、カメラや器具を挿入して行う。
「特に、足首の下の距骨下関節などは、切開手術となれば、重要な靱帯を切らないと病変が見えません。靱帯を切ると、後遺症も多い。患者さんの術後のパフォーマンスへの影響を十分考えた最善の治療法を提示しています」
 全国的にバレエの障害に詳しい医師は少なく、同科には興味を持つ他院の医師や医学生が手術の見学に訪れている。近年、スポーツ整形外科領域で注目されている股関節唇損傷(太ももの付け根が痛む)もバレエダンサーには多く、股関節鏡手術が必要な場合には大学病院を紹介している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動