「睡眠時無呼吸症候群」で有効のはずが “ASVマスク”の危険度

公開日: 更新日:

 睡眠中に気道が閉塞して無呼吸の状態を繰り返す「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。日中も眠気に襲われたり、集中力が低下するだけでなく、脳卒中や虚血性心疾患といった合併症を招くこともある。そんな病気の治療に使われている“マスク”が実は危険だというから驚きだ。

 一口にSASといっても、(1)「閉塞型」(2)「中枢型」(4)「混合型」の3種類がある。一番多いのが空気の通り道である気道の一部が閉塞して、呼吸が一時的に止まる「閉塞型」だ。

「中枢型」は、呼吸の働きをつかさどる脳内の呼吸中枢に異常を来し、呼吸にかかわる筋肉の働きがなくなり呼吸が止まる。「混合型」は、1回の無呼吸発作の中で、中枢型に続いて閉塞型が起こる。

 閉塞型は、「CPAP(シーパップ)」による治療が有効だといわれている。寝ている間、機械から空気が送り込まれるマスクを装着する持続式陽圧呼吸療法だ。

 中枢型は、その自然経過がまだはっきりわからないため、有効な治療法も確立していなかった。心不全や脳血管病の人は中枢型を発症しやすいことから、原因となる病気の治療が行われてきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」