「睡眠時無呼吸症候群」で有効のはずが “ASVマスク”の危険度

公開日: 更新日:

 しかし最近は、慢性心不全を持つ患者の中枢性睡眠時無呼吸には、「ASV(アダプティブ・サーブ・ベンチレーション)」という自動調節型呼吸補助機器を使った治療法が有効だといわれている。

 同じようにマスクを装着し、コンピューターで患者の呼吸のパターンや量を予測して適切な圧力をかけ、CPAPより自然に不足分を補う。これは心不全そのものの治療にも使用されている。

■心血管死が増えるとの解析結果が

 今回、死亡リスクの上昇を指摘されたのはこのASV。今年9月、「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(オンライン版)」に、ASV使用によって心血管死が増えるという国際的大規模臨床試験の最終解析結果が発表されたのだ。

 同試験は08年から中枢型を主体とする睡眠時呼吸障害を合併する重症の慢性心不全の患者(左室駆出率45%以下の収縮機能不全)1325人を対象に実施された。長期における予後改善が期待されていたのだが、解析の結果、ASVを使用したグループの心血管死亡率は10%で、ASVを使用しないグループの7.5%に比べて有意に多いことがわかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上

  3. 3

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  4. 4

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 5

    「ホラッチョ!」「嘘つき!」とヤジられ言葉に詰まり、警察に通報…立花孝志はミルクティーが手放せず

  1. 6

    フジテレビの資金繰りに黄信号…9割超もの広告スポンサー離脱、CM再開も見通し立たず

  2. 7

    なぜ姉妹曲「2億4千万の瞳」と売り上げで3倍もの差がついてしまったのか

  3. 8

    備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】

  4. 9

    「あの無口な少年が…」佐野海舟の下半身醜聞に母校関係者は絶句、その意外すぎる評判

  5. 10

    高石あかりって誰?→「御上先生」で知名度爆上がり 次の次の朝ドラヒロインの魅力は「アポロの歌」でも“予習”可能