寒さでリズムの乱れも 冬の睡眠が「1年の眠り」を左右する
気温が低い冬は、活動時や緊張状態で優位になる交感神経が活発になる。そのため、なかなか寝付けない。それでも、交感神経が優位になっている状態なので、なんだかんだ乗り切れてしまう。
しかし、睡眠時間が長くなる冬こそしっかり眠り、リラックス状態で活発になる副交感神経を優位にして体を休めておく必要がある。
「自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。片方に大きく振れれば、後からその分だけ逆の方向に大きく振れる。冬に交感神経を大きく働かせすぎると、春になったときに副交感神経が大きく働きすぎてしまい、ヤル気が出なくなったり、体調不良を起こしてしまうのです」
冬に睡眠のリズムを整えることが、その後の一年間の睡眠を左右する。急激な気温の変化が少ない上、夜更かししがちなイベントが少ない1~2月は、リズムを整える大きなチャンス。リズムが整えば、朝もすっきり起きられる。
■“トリガー”となる行為を見つける
まずは、冬は長い睡眠時間が必要になることを意識して、夏よりも2時間ほど多く眠るように心がける。睡眠時間を確保してリズムを整える際は、起床時間を揃えて就寝時間を早めるのが基本になる。しかし、いざ普段より早い時間に眠りに就こうと思っても、そう簡単には実践できない。大切なのは自分の睡眠スケジュールの“トリガー”になっている行為を見つけること。