“ぼんやり不調”こそ漢方薬を 西洋医学と何がどう違うのか

公開日: 更新日:

 例えば、風邪をひいたとする。西洋医学では「風邪薬」となるが、漢方医学ではさらに突き詰め、「風邪をひきやすく寒がり」「運動不足」「痩せ形」「くよくよする」「皮膚は光沢がなく、荒れている」「体毛が多いが薄い」といった場合は、いずれも「肺」につながる症状から、肺の状態を改善する漢方薬が用いられる。よく使われるのは「麻黄」だ。

 ただし、同じ風邪でも麻黄が有効な風邪と無効な風邪がある。日頃から丈夫な人の風邪のひき始めで、熱は高く、悪寒が強く、皮膚は鳥肌が立ち、汗はない。こういう場合は麻黄がよく効く。しかし、日頃から虚弱で食欲がなく、熱はあまり出ないが倦怠感が強く、汗が漏れるように出て、すでに長引いた風邪では麻黄は無効だ。

 つまり、漢方医学を上手に利用するには、本人が「こんなこと、今の心身の不調には必要ない話かも」と思うようなことでも、洗いざらい医師に伝えたほうがいい。質問に効率よく答えるために、あらかじめメモしておくのも手だ。

 その不調、悩み続けず、漢方医に相談を。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース