発症11年 囲碁棋士・木部夏生さん「糖尿病と対局」語る

公開日: 更新日:

「Ⅰ型糖尿病」を発症したのは小学校4年のときです。これは生活習慣病の「Ⅱ型糖尿病」とはまったく違うもので、何らかの原因で誤ってリンパ球が内乱を起こし発症する、自己免疫疾患といわれています。子供が発病することが圧倒的に多い、ちょっと珍しい病気です。

 わかったきっかけは“母の勘”としかいいようがありません。ちょっと面白いんです、うちの母(笑い)。

 ちょうど日本棋院の院生になったばかりで、成績も良く「さぁ、これから」というときでした。急に食欲が増して、おやつにオムライスなどボリュームのある食事を取るようになったんです。それなのに体重は減って、体はだるくて、だんだん起き上がるのもつらくなり、いつもソファで寝転がっていました。その1~2カ月間は、自分でも「何かおかしい」と思ったのは覚えています。でも、毎週末の東京通いの疲れだと考えていました。

 そんな様子にピンときた母が、ある日、薬局で糖尿病の検査キットを買ってきたんです。たぶん、ネットや本で調べたんでしょうね。リトマス試験紙みたいなものに尿をかけて色の変化を見るというもので、案の定、一番濃い色になりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造