高齢者の「てんかん」は医師も本人も周囲も気づかない

公開日: 更新日:

 突然倒れたりすれば慌てて救急車を呼ぶだろうが、地味な症状ゆえに、同居している家族でも気づかない。

「この時たまたま話しかけたりすれば、『なにか変だ』と感じるかもしれません。目が一点を見つめたままで、ボーッとして反応がないからです。1~2分すると普段通りの様子に戻り、本人は何も覚えていません」

■50代から発症率が上昇

 高齢者のてんかんは、MRIやCTなどの画像検査ではわからない。症状を本人は覚えていないので、自ら病院に行こうともしない。診断・治療のきっかけに結びつくのが、家族や周囲にいる人、介護者などが感じる「なにか変」だが、高齢者のてんかんに対する知識を持っていなければ、「年のせい」「認知症の表れ」などと思うだろう。

「実際、放置されているケースや認知症と誤診されているケースはかなり多いと考えています」

 てんかんは、治療をしなければ症状が悪化する上、突然死のリスクがある。さらに、1~2分とはいえ意識がはっきりしなくなるため、交通事故や転倒事故なども起こしやすくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…