大人の発達障害に効果 リハビリプログラムを実施医が解説
「まずは本人、そして周囲が発達障害の特性を理解し、正しく対応することが、発達障害による不適応の解消につながります。生きづらさを感じる生活上の悪循環を断ち切れば、うつ病などの二次障害や併発を避けられます」(五十嵐院長)
なお、「メディカルケア虎ノ門」のリハビリテーションプログラムは治療の一環なので、同クリニックの発達障害専門外来の受診が前提。初診は2時間ほどかけて面談や心理テストを実施するため、健康保険適用の診察料に加え予約料1万円がかかる。それ以外は、プログラムも含め、保険適用だ。
《成人の発達障害とは》
アスペルガー症候群をはじめとする自閉症スペクトラム障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、特定不能の広汎性発達障害がある。成人でわかる発達障害では、軽症のアスペルガー症候群とADHDをどちらも“薄く”持ち併せているケースが珍しくない。
アスペルガー症候群ではコミュニケーション、社会性、想像力の問題が見られ、ADHDでは不注意、多動性、衝動性が見られる。