薬の適正使用は適切な製造と流通がなければ成り立たない

公開日: 更新日:

 この事件が発覚したことでAAの流通がストップしたため、一時的にAAの使用を制限した病院もありました。AAは小児に対する解熱鎮痛薬として用いられ、小児科領域では治療上欠かすことのできない薬です。流通が再開するまでは当院でもひやひやしました。

 決して中国産が悪いといっているのではありません。ジェネリック医薬品には中国産原薬を使用しているメーカーもたくさんありますし、臨床試験によって効果は同様と示された上で使われています。

 しかし、「安心で安全な医療を患者に提供する」という意味において、偽装や虚偽申告は許されない行為です。製薬会社をはじめとしたわれわれ医療従事者は、改めて襟を正す必要があります。

 患者さんができる自衛策は多くありませんが、いつも飲んでいる薬と色や形が違っている場合、すぐに医師や薬剤師に相談してください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭