俳優・大杉漣さんの死を招いた急性心不全の意外な前兆

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 上記の症状が15分以上続いたら、心不全の中でも特に多数を占める心筋梗塞を発症してしまった可能性があります。しかし、高齢者や糖尿病の人では症状がない、または軽く、腹痛として感じることは珍しくありません。

 前兆について話してきましたが、実は心筋梗塞や心臓突然死を起こした人の6割が「初発症状」として発症。患者さんやご家族にとっては、“何の前触れもなく”となるでしょう。

 しかし、冠動脈疾患はリスク要因が分かっている病気。喫煙習慣、肥満運動不足、高血圧脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、歯周病などを抱えている人は、それらの改善をぜひ行うべきです。相談者の場合、心臓の状態を一度も調べていないなら、虚血性心疾患の疑いがないか調べることをおすすめします。

(欅坂上医科歯科クリニック/榊原記念病院・伊東春樹医師)

【連載】サラリーマン the バイブル

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