「がんを生きる」佐々木常雄氏は1日7000歩以上を目標に
食事では、なるべく野菜を取るように心がけています。以前、直近1~2カ月間の血糖値を反映するHbA1cが一度だけ7%になってしまいました。6%以上になると糖尿病が疑われます。そこで、食事で急激に血糖をアップさせないためにもまずは野菜から食べるように意識しています。
日本糖尿病学会と日本癌学会は、糖尿病でない人のリスクを1とした場合、糖尿病患者はすべてのがんの罹患リスクが1・2倍高くなると報告しています。糖尿病だけでなく、がんを予防する意味でも野菜を最初に食べることを続けるようになりました。いまは5%台で推移しています。
身体活動、適正体重の維持、食生活は、がんの予防にとって重要な生活習慣です。これからも続けていきます。
▽佐々木常雄(都立駒込病院名誉院長)
専門はがん化学療法・腫瘍内科学。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、1975年から都立駒込病院化学療法科に勤務し、08年から12年まで同院長を務める。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、「癌と化学療法」編集顧問。著書に「がんを生きる」(講談社現代新書)がある。