年間合計25人が死亡 「脱腸」「盲腸」を侮ると死ぬことも
別の友人は一昨年、虫垂炎の手術を受けています。いわゆる“盲腸”です。こちらも子供の病気と思われがちですが、鼠径ヘルニアなどと同様、大人でもかかります。この友人は、お腹の尋常ではない痛みに襲われて、病院に駆け込んだのでした。すでに虫垂が大きく腫れていて、破裂する一歩手前だったそうです。そのまま即入院、即手術となって、事なきを得たのでよかったのですが、もう少し遅れていれば、虫垂にたまった膿が、お腹のなかにまき散らされて、かなり大ごとになっていたはずです。
この年、虫垂炎で亡くなった中高年男性は8人でした。
死因に良いも悪いもありませんが、とはいえ鼠径ヘルニアや虫垂炎で亡くなってしまったのでは、本人も家族も悔やんでも悔やみきれないに違いありません。「ひょっとしたら!?」と思ったら、恥ずかしがらずに外科を受診したほうがいいですよ。