気温上昇でリスク増加 痛風の"真犯人"脱水を呼び込む生活
「酒飲みなら、ビールに含まれるプリン体を気にするでしょう。プリン体の含有量は、通常のビールより地ビールの方が概して多く、紹興酒は通常のビールの2倍近い。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒はほとんどゼロですが、すべてのアルコールは尿酸の合成を促進し、排泄を阻害するばかりか脱水を招く。だから、二重の意味でよくありません」
それでも1回の飲み過ぎで発症することはないだろう。飲み過ぎでも何とかなるから、いつしか尿酸値を心配しなくなって、そこにもうひとつの脱水要因が重なると、ある日突然、激痛が。
「発汗ですよ。酒好きはビールをおいしく飲むために水分摂取を我慢する傾向がある。それは当然よくありません。下戸でも、砂糖や果糖を多く含むものをよく飲んだり、食べたりすると、いけません。どちらも、尿酸の合成を進めます。清涼飲料水や甘い物を好む人がよくないのは、そのためです」
■尿酸値は少々高くても大丈夫
実は記者も13年前の真夏に発症。前の晩に紹興酒を1本飲み、翌朝、取材先に向かうべく歩いている途中に左足の親指がじわじわと痛くなってきた。