今後、筋力の低下がもっとひどくなると、飲み込む時に気道を閉じることができなくなって、食べ物が気管に入り込む「誤嚥」のリスクが高まります。すると、誤嚥性肺炎を起こすリスクも高まります。もし、食事中によくむせるようになったら要注意。かかりつけ医らに相談した方がいいかもしれません。
口の周りに食べ物がついていても気づかないのは、筋力だけでなく、加齢によって触覚が低減することも原因。
いずれにしろ、このような生理特性の変化は誰にでもおとずれるもの。早食いせず、一口量は少なめに、よく噛んで飲み込むようにしましょう。
(国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長)