【腰】「腰の痛みナビ体操」が効く3タイプの判定とやり方
では、すでに慢性腰痛を抱えている人は、どのようなケアをするといいのか。リハビリテーション専門医でもある銅冶院長は、自ら「腰の痛みナビ体操」という運動療法を開発し、患者の治療にも取り入れている。そのやり方を紹介する。
まず、どういうタイプの腰痛なのか、3つの腰の動きで自分のタイプを確認することから始める。そのタイプによって体操のやり方が異なる。
①足を肩幅に開いて手を腰に当て、体を後ろに反らして痛みが改善するようなら「後屈改善型」。②足を肩幅に開いて体を前に曲げて改善するようなら「前屈改善型」。
③足を肩幅に開いて手を腰に当て、お尻を左右にずらして改善する方向があれば「側方改善型」だ。
改善の診断目安は、「痛みの範囲」が小さくなる、「痛みの強さ」が軽くなる、また痛みの範囲や強さに変化がなくても、「動きやすさ」が良くなれば改善と判断する。
それぞれの動きを10回ぐらいずつ試して、いずれかのタイプに当てはまるようなら体操の効果が期待できる。ただし、次のような腰痛は対象外。体操は行わずに、医療機関を受診した方がいいという。