【膝】体重1kg減で片足への負担が2kg~3kg軽くなる
運動習慣は、減量のために重要で、膝を支える筋力を強化して膝への負担を減らす意味でも、膝痛予防にとって大切である。しかし、ランニングなどの激しい運動は膝への負荷が強すぎる。最も勧められるのは、適度なウオーキングの習慣だ。
「高齢者の方でも膝痛予防のために、押し車や杖を使って休みながらでいいので、1日最低30分くらいは屋外を歩いた方がいい。すでに膝が痛い人であれば、プールでの水中ウオーキングをお勧めします。休みながら無理をしない程度に歩く。痛みが出ても膝を支える筋肉を使っていないと、軟骨の減りをさらに悪化させてしまいます」(山田主任医長)
日常生活の体勢も膝痛の発生に影響する。仕事などで仕方なく、立ちっぱなし(膝を伸ばしっぱなし)、膝を曲げっぱなしの時間が多い人は、30分に1回くらいは屈伸運動をするように心掛けよう。
お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック(東京都千代田区)の銅冶英雄院長は、「関節を適正に動かすことが膝痛予防になる」と、2つの膝痛体操を習慣にすることを勧める。