前立腺がんの放射線治療を最大限活かす「1センチの隙間」
脂肪の摂取量が増えるほど、前立腺がんの死亡率が上がることは、国際的な研究で明らかになっています。前立腺がんは男性ホルモンの影響を受け、その男性ホルモンがコレステロールから合成されるためでしょう。前立腺がんの罹患数は、2020年に1995年の6倍に増加。肺がんや大腸がんは2倍前後ですから、前立腺がんは突出しています。
ロッドがどんな治療を受けたか分かりませんが、欧米では7割が放射線ですから、恐らく放射線でしょう。一部報道には「がんが消えた」といった表現もあります。
放射線の治療効果は、手術と同等で完治が期待できます。手術は、尿漏れや勃起障害のリスクがありますから、放射線を選択しないのは、もったいない。
■IMRTなら5回照射で終了
実は、放射線にも、直腸障害というリスクがありました。前立腺は直腸に接しているため、前立腺に放射線を照射すると、少なからず直腸も放射線を浴びるため、治療後3カ月以降に直腸出血が生じ、最悪の場合、人工肛門になる恐れもあります。