著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

糖尿病でがんのリスクが増大…進行を抑える治療薬も登場

公開日: 更新日:

 糖尿病がんのリスクを上げる――。こう言うと、驚かれる方もいるかもしれません。しかし、糖尿病を専門に診ている医師の間では、広く知られていることです。

 糖尿病とがんの関連について、2010年に米国糖尿病学会と米国がん学会がコンセンサスリポートを発表しました。その中では肝臓がん、膵臓がん、子宮内膜がん、大腸がん乳がん膀胱がんなどのリスク上昇に糖尿病(主に2型糖尿病)が関連していると指摘しています。また、「健康的な食事運動、体重コントロールは2型糖尿病を改善するとともに、いくつかのがんのリスクを減少し、予後を改善する」「糖尿病患者は適切にがんのスクリーニングを受診するように医療者は推奨すべきである」などについても触れています。

 これを受けて、日本でも11~13年、5回にわたって、糖尿病とがんとの関連について詳細に調査研究する委員会が開催されました。

 日本での最大規模の研究によると、糖尿病と診断されたことのある日本人において、何らかのがんを発症するリスクが男性では1・27倍、女性では1・21倍。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース