大腸がん<8>治療の進歩で5年生存率はどれだけ改善されたか
このように、ステージⅠ~Ⅲまでは5年生存率にそれなりの改善が見られますが、ステージⅣは厳しい数字になっています。数字上は0・5ポイント。統計上の誤差があるにしても、大きく変化なしと言ってもいいでしょう。
ただし、10年の時点では、ステージⅣの抗がん剤治療はまだ2段構えでしたし、使える薬の種類も、さほど増えていませんでした。
現在の5段構えの治療がどれだけ威力を発揮するか、分かるのは最短で5年後です。大きな改善を期待したいところです。