膝が痛いが手術はイヤだ…注射1本でOKの新治療PRPとは?
■保険適用外で費用は30万円
「PRP療法も保険適用外で、当院では1回の注射で終わり、費用は30万円です。自費診療なので価格は病院によって異なりますし、使用するPRPで注射回数も異なります。PRP療法の施術時間は1時間ほどで日帰りです。一方、手術(人工関節置換術)では入院が必要で200万円以上かかりますが、保険適用で、高額療養費制度(申請すればお金が一部戻る制度)も利用できるため、自己負担額は約10万円(年齢や所得によって変わる)ほどです」
同じ膝痛患者でも「家族の介護で入院できない」「1年半程度の効果の持続期間でもPRP療法を選ぶ」「膝の変形を何とかしたいから手術」などニーズが異なる。谷川医師は各治療のメリット、デメリットを説明し、最も適した治療を選んでもらうようにしている。
ちなみに「手術に匹敵する」といわれるほど膝痛に効果的なのが減量。膝痛で手術予定の人が、別の病気にかかり激痩せしたところ、膝痛がなくなり手術が不要になったケースもある。できるなら膝痛が悪化する前に食事改善と運動で減量を。谷川医師は今年4月から千葉県の白井聖仁会病院へ異動予定だが、PRP療法などの再生医療は東部病院で変わらず受けられる。