介護の現場でも新型コロナによる混乱と深刻な状況が続いている
新型コロナウイルスの感染拡大で、病院外来には発熱、咳、味やにおいがしないなどの症状を訴える患者がたくさん訪れるため、「発熱外来を別にした」、あるいは「再診の方は電話診療での処方も可能」となったところもあります。そんな中、外来で抗がん剤治療を受けている患者は不安を募らせながら点滴治療を受けているといいます。
入院では、コロナ病棟は重症者でいっぱい。院内感染に細心の注意を払い、人工呼吸器の増設・整備などが進められていますが、医療者はマスクや予防衣の不足によって自分が感染しているかもしれない不安を感じています。それでも検査はしてもらえない……そんな現場の混乱が毎日のように報道されています。
多くのクリニックでも不安が増しています。PCR検査をすぐにやってもらえない、救急車では搬送患者がコロナ保菌者かどうか分からないことから受け入れてくれる病院を探すのに大変で、患者はたらい回しにあっているといいます。
しかし、介護現場、訪問系サービスの大変さについてはあまり語られていません。そうした状況の中、4月10日に「NPO法人暮らしネット・えん」らの方々から、安倍首相あてに「訪問系サービスにおける新型コロナウイルス対策の要望書」が提出されました。その一部を紹介します。