<1>医学誌への論文掲載で健康を害する悪いイメージが覆った

公開日: 更新日:

「珈琲を単なる飲み物と考えるのは間違っています。嗜好品であると共に病気を予防するための薬です。ただし、薬ですから用法・用量を守って正しく飲む必要があります」

 いまでこそ珈琲は健康に良いものという情報が多く発信されているが、かつてはむしろ健康を害するものと考えられていた。覚醒作用と常用性があり、「目を覚ましてテンションを上げ、毎日飲まないと落ち着かない」というイメージがあったからだ。

■日本人の疫学データからも証明されている

 そんな珈琲がなぜ健康に良いと言われるようになったのか?

「イメージが覆るキッカケとなったのが、2012年のニューイングランドジャーナルと呼ばれる一流の医学雑誌に掲載された医学論文です。40万人以上の健康調査で、珈琲の摂取量と生命予後との関連を分析しています。珈琲を1日6杯以上飲む人は男性で10%、女性では15%、それぞれ有意に総死亡のリスクが低下したというのです。しかも、死亡原因別にみると、がんを除き、心臓病、呼吸器疾患、脳卒中感染症糖尿病、事故などによる死亡リスクの低下が明らかになったのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出