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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

座ったままの時間を減らすだけで血糖値と中性脂肪が低下

公開日: 更新日:

 レスター大学の最新の研究では、座ったままの時間を減らすことに加え、立ち上がって軽い運動をすれば、より食後のインスリン分泌や血糖上昇が抑制されることが明らかになりました。4件のランダム化クロスオーバー試験のデータから、耐糖能異常の人を含む129人のデータを解析。

 すると、座ったままの状態を6・5時間続けた場合と、30分ごとに5分間立ち上がりウオーキングなどの軽い運動をした場合とでは、後者の方がインスリン値は平均13・500Um/リットル低下し、食後血糖値も平均5・4㎎/デシリットル低下しました。

 生活習慣が関係する2型糖尿病と異なり、1型糖尿病に関しては、運動のエビデンスはこれまでそれほど多くありませんでした。

 しかし、1型糖尿病に関しても、座る時間が長いほど、血糖コントロールが悪くなることが、国内の研究で明らかになっています。

 発表したのは、藍野大学医療保健学部理学療法学科の本田寛人先生たちです。

 本田先生たちが成人の1型糖尿病患者42人を対象に、自己申告における座位時間、運動の行動変容モデルステージ、HbA1c、BMIの関連を検討しました。

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