顎<上>歯科医の新常識「噛み合わせはいじらない方が良い」
顎関節症は、TCHのコントロールを基本にした寄与因子の管理と、リハビリトレーニングの2つのセルフケアで大半は改善するという。TCHのクセを治す方法は、ポストイットなどの「貼り紙」を使う。「歯を離す」などの文字やイラストを書いた貼り紙を、自宅や職場などの目につきやすい場所や物に10カ所以上貼る。TCHの“気づき”を促すのだ。
「常に歯を離した状態を保とうとしないでください。貼り紙に気づいたときだけ力を抜き、歯と歯が離れた楽な状態をつくります。『貼り紙を目にする→脱力する』の行動を繰り返していると、歯を離している方が自然で無理のない状態だと体が認識するようになります。最終的には、貼り紙で気づく前に、歯の接触があると反射的に歯が離れるようになります」
次回は、症状が出たときに行う「リハビリトレーニング」。
(木野歯科医師への問い合わせは木野顎関節研究所HPから)