顎<上>歯科医の新常識「噛み合わせはいじらない方が良い」

公開日: 更新日:

■上下の歯を接触させ続ける習慣は要注意

 それでも顎関節症の治療で、噛み合わせ調整を最優先で行おうとする歯科医師がいる。それは、噛み合わせ調整は、顎関節症の治療方法として保険適用が認められているからだ。噛み合わせ調整のために「歯を削る」「抜く」と言われたら要注意。顎の症状に加え、噛み合わせの違和感に悩まされる悪循環が始まってしまう場合があるという。

 顎関節は下顎の骨の先端が、頭蓋骨の下側にある「下顎窩」というくぼみの中で回転したり、くぼみから前方に滑り出すことで、口を開けたり閉じたりすることができる。

 また、顎を動かすときに働く主な筋肉には、口を閉じるときに働く「閉口筋」と、口を開くときに働く「開口筋」がある。この顎関節や筋肉が耐えられる負担を超えたときに、顎関節症の症状が表れるのだ。

 顎関節症は、さまざまな寄与因子が積み重なり合って発症する。たとえば「顎のけが」「精神的なストレスや不安」「関節や筋肉の弱さ」「睡眠中の歯ぎしり」など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…