蕁麻疹は5人に1人が経験 重症でも9割が良くなる治療法

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 蕁麻疹の治療では、まず、刺激誘発型か特発性かの分類が重要になる。葉山医師は初診患者には問診に30分ほど時間をかけ、症状がいつから始まったか、どういう時に起こったか、飲んでいる薬はないか、職種や趣味など、詳細に聞く。

「問診で蕁麻疹の原因を特定できれば、その原因を避けてもらいます。一方、原因を特定できない場合は、検査は行わず、薬の治療に進みます」

 治療は効き目に応じて3段階に分かれる。第1目標は「薬で症状を出ないようにする」、最終目標は「薬なしで症状が出ないようにする」だ。

■自己判断による対処は再発リスクを高める

 ステップ1は、抗ヒスタミン剤。花粉症などにも使う薬で、第1世代と第2世代があり、蕁麻疹には眠気などの副作用が少ない非鎮静性第2世代抗ヒスタミン剤を使う。

「通常量で効き目が不十分なら、ほかの抗ヒスタミン剤へ変更、または増量や2種類の併用で2週間程度様子を見ます」

 それでも症状を抑えられなければ、ステップ2だ。H2―拮抗薬、抗ロイコトリエン薬などを、ステップ1の薬に追加する。H2―拮抗薬は胃痛や胃もたれに、抗ロイコトリエンは鼻炎に使われる薬で、蕁麻疹には保険適用外。専門医と相談の上、使うことになる。

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