発症リスク30%減 コレステロール低下が心筋梗塞を回避させる
LDLコレステロールを下げる上で大切なのは、まず食生活の改善。食事療法や運動療法は欠かせません。卵やレバーなどコレステロールの多い食品に関しては、常識の範囲内で摂取を。コレステロールは体内で合成できる脂質で、食事で摂取するコレステロールによる影響は少ないといわれているものの、コレステロールが高い人が1日に卵を4個も5個も取ることはおすすめできません。
食生活の改善で数値が下がらなければ、薬物治療になります。LDLコレステロールが高い場合、スタチン系製剤が第1選択になります。薬をきちんと服用すると、LDLコレステロールは下がります。血糖値や血圧と比べて、コレステロールは「下がり過ぎ」を心配しなくていい。医師の管理のもとに正しく使えば、副作用も恐れるほどではない。「コレステロールは高いけど、薬は飲みたくない」という人がいますが、メリットがデメリットを大きく上回るのが、スタチン系製剤なのです。