大腸がんは「痛くない検査」で早期発見と根治を目指せる
■カプセル内視鏡なら飲み込むだけでOK
大腸内視鏡検査は痛いから受けたくないと考える人もいるだろう。その場合、大腸カプセル内視鏡という手がある。
2014年に保険適用取得。これまでは、大腸内視鏡検査では腹腔内の癒着や器質的異常で全大腸の検査が十分に行えなかった場合に適用だったが、昨年4月から適用拡大。3剤の異なる降圧剤を用いても血圧コントロールが不良の人や、高度肥満症で糖尿病、高血圧症、脂質異常症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を1つ以上合併している人などが保険適用で大腸カプセル内視鏡を受けられるようになった。
「大腸カプセル内視鏡は2センチほどで、くるくる回りながら大腸内を撮影します。視野角が内視鏡より広く、カプセルの両サイドにカメラが付いているため、内視鏡では見落としやすいひだの裏側にできた病変や平らな病変も撮影でき、診断能は非常に高い」
メリットとして、口からのみ込むので痛みがなく、検査中も自由に行動できる。X線被曝がなく、大腸内視鏡検査に伴う偶発症の穿孔も発生しない。